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住まいづくりを私たちのような建築設計事務所に相談される方の中には、ふたつの選択肢のなかで迷っておられる方が多くいらっしゃいます。その選択肢とは、建て替えなどの「新築」にするべきか、それとも中古物件の「リノベーション」にするべきかです。悩ましいですよね。

もし間取りや外観などに特別なこだわりをお持ちでしたら、ゼロから新しいものを産み出すことのできる「新築」を選択された方が、こだわりを実現させやすいと言えます。それでは、もう一方の「リノベーション」を選ぶとした場合、そこにはどんな理由があるのでしょうか。。。

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ある施主さんはこんなことをおっしゃっていました。「リノベーションの方が、新築よりコストを抑えられるというメリットは当然あるのですが、それ以上に、中古住宅の直し方を悩んだり、考えたりするということが、とても楽しそうに思えました!」とのこと。どうやら、目の前のある既存の中古住宅をどうやって改修するか、施主さんご自身があれやこれやと妄想できるというところが、「リノベーション」の魅力であったようです。確かにこの点は、完成するまでは実物を想像することしかできない「新築」とは異なります。それから、施主さんは身の回りのモノを工夫して自分で作ってしまうのが趣味の方でしたので、そのようなDIY的な楽しみの延長線上に「リノベーション」があったようです。

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また「新築」と比べると「リノベーション」では、建物の構造的な制約によって実現したいアイデアを断念せねばならないことも多いのですが、「それはそれで個性的なのでまあ良い」とあきらめて認めてしまえば、制約をむしろ魅力に反転させることができます。たとえば、構造的な制約によってリビングに残されてしまい、邪魔そうに思える柱が、思いの外、面白く見えてきたりするのです。子供の身長を測って成長を記録するような利用方法もいいかもしれません。

さて、「リノベーション」の魅力、まだまだ見つかりそうですが、みなさんの住まいづくりは「新築」と「リノベーション」、どちらのイメージに近いでしょうか。