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自宅にお仏壇のある家はどれくらいあるのでしょうか?
核家族化が進み、どこか「実家の方にお墓はあるよ」という方が多いように思います。
今まで自分が設計をさせて頂いた家にも仏壇スペースを設けたことがありませんし、自分も今まで仏壇とは無縁でした。

3年程前に妻の実家に同居させてもらう様になって初めて仏壇のある家に住んでいます。
建設時の図面では老人室と記された和室を使わせてもらい、そこに仏壇スペースがあったのですが、収納を優先するために仏壇をリビングに移動してしまいました。
当初は、それなりの大きさなのでスペースがもったいないな、くらいに思っていました。
でも実際は義母が食膳にお供えをしたり、事あるごとに手を合わせたり、意外にも普段の生活サイクルの中で利用する頻度が高い事が分かりました。お仏壇は先祖を奉っており、住人の一人のようにふるまっているのです。現実にはいない人も家族として一緒に生活を送る。こう考えると、リビングで皆と毎日顔を合わせられて良かったのかな、と思っています。

最近は2世帯や2.5世帯など同居を前提とした住宅も増えている様です。
2〜3世代が同居をするのはその家を住み継いで行く事につながり、世代間の交流が生まれたり、住宅の長寿命化にもつながっていく良い流れだと思います。
そんな住宅には以前住んでいたおじいさん、おばあさんに手を合わせられるような場がリビングにあっても良いんじゃないか、仏壇のように形式張ってなくても、ちょっとした祈りの場が家族の団らんとともにあるのは幸せな事なんじゃないか、と思います。

近親の死去に際しこんな事を思いました。
仏壇は隅っこではなく、もう少し清々しい場所に移動したいなと思います、合掌。