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2013/06 記事一覧
2013/06/24
Category : NEWS
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住宅を購入される際、
・土地を買って新築
・土地付きの中古戸建を買って改修
・借地に新築
・借地の中古戸建を買って改修
・新築マンション
・築浅中古マンションを買って部分改修
・築古中古マンションを買って部分又はフルリノベーション
と選択肢はたくさんあり、その中で立地の問題、ご予算の問題、資産価値の問題などで選択肢を絞っていかれると思います。数ある選択肢の中から今回は「築古中古マンションを買って部分又はフルリノベーション」を検討される際の話を書きたいと思います。なぜなら自分自身もこれらの選択肢の中から築年数の古い中古マンションを購入しリノベーションしているからです。実体験も踏まえ記事にする事で皆さんの参考になればと思います。

購入の検討する際まずは、不動産屋さんや不動産サイトを利用して、エリアや価格帯、広さなどで検索し、興味がある物件の内覧を希望して現地を見にいくという感じの方が多いと思います。自分も物件を探す際に、電車の通勤時間などにiphoneに入れている「HOME'S」というアプリで「エリア」「広さ」「価格帯」などを設定して検索しました。広くてお手頃な物件を探そうと思うと築30年以上の古い物件か駅から遠いなども物件が多く出て来たと思います。自分はどちらかと言うと少し特徴のある物件、例えば、ベランダが広いとか周りにに緑がたくさんあるとか、傾斜地に建っている、または訳あり物件など普通のものよりちょっと変わった物件に目がいってしまう癖がありますが、まずは内部の細かな間取りがどうかより、ある程度広さが確保されていれば、周りの環境がどうか、部屋から見れる景色はどうな感じか、日当たりがよいか、風が抜けそうかなど内部より外部が気になります。なぜなら、マンションにもよりますが、多くの物件が鉄筋コンクリートのラーメン構造で出来ており、柱・梁・戸境壁など以外の壁が乾式で出来ているので、自分の生活スタイルに合わせてある程度部屋の構成や位置を変更出来る可能性が高いからです。しかし周りの環境などはこちらで勝手にいじれません。。。なので中古物件の場合を探す場合、周りの環境や共用部の感じが良いかなども先にチェックします。人によっては共用部は自分の専有部ではないのでおろそかにしがちですが、いくら内部を綺麗にしてもボロボロで、管理体制の悪い共用部だと共同住宅の場合非常に印象が悪く資産価値まで下げてしまうのではないかと思っています。

そして内部ですが、販売の為に中途半端に改装された物件より、ボロボロでも改装される前の物件を探します。売る側としてもボロボロの状態では売りづらいので、不動産屋さんの勧めもあると思いますが、壁紙、キッチン、お風呂などある程度新品にして売られるケースが多いと思います。しかし、リノベーションを前提に物件を探している場合は、中途半端にリフォームされているともったいないという意識が働き、大胆な間取りの変更が難しくなります。当然リノベーションの醍醐味の減るし、物件取得の際に中途半端なリフォーム代も買う側が負担することになるので、その中途半端リフォーム代を買った後のリノベーション代に当てられれば・・・といつも思います。

最終的には、気になる物件は現地に行き、内覧をして検討を重ねると思いますが、その際にも目に見える部分のチェックと見えない部分のチェックが必要になってきます。話が長くなってしまうので内覧の際のチェック項目はまたの機会にしますが、物件を探す際には内部や間取りだけに目を向けずに、周りの環境や共用部にも目を向けて頂く事をお勧めします。探していて気になる点があれば、物件探しの段階でもアドバイス出来る事もありますので、気になる事があればご連絡頂ければと思います。


2013/06/18
Category : NEWS
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2013/06/17
Category : NEWS
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先日、清家清氏設計の「保土ヶ谷の家」を見学する機会がありました。1974年竣工です。インスタント珈琲で有名なネスカフェのCMに氏が出演され、その撮影がこちらの住宅で行われたそうです。当時のCMコピー「違いの分かる男」として氏が紹介されたことで、建築家という職業が一般家庭に認知されるきっかけとなりました。

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住宅は別荘地を思わせるクヌギ林の崖に建ち、地面の傾斜に沿わせるように部屋が六つの高さに段階的に配置されていました。どの部屋からも地面に出ることできるため、当時の建築雑誌で氏は、平屋のようであると解説しています。

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屋内では、隣り合う部屋を見下げたり見上げたりと飽きることがありません。各部屋の大きさが多様で視線の通りもよくとても豊かな住宅でした。

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特に居間は天井が高く壁全面が窓となっており、木漏れ日を受けて屋外の林の中に居るかのように錯覚するほどで、住宅離れした大空間は圧巻でした。

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また、崖の上からこの住宅を眺めるともうひとつの特徴がみてとれます。形状が大変珍しい双曲放物面となっており、地形に呼応するかのように美しくうねっていました。各部屋の天井にもその形状が現れていたのですが、屋内での効果は限定的に思えました。

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実はこちらの住宅、オーナー様の死去に伴い建物解体の危機にあったそうです。現在その危機は乗り越えたものの、今後の維持に必要な修繕費に関して困難が残されているようでした。地域のたまり場として機能させようと、関係する皆様が保存活動を精力的に続けられているとのことですので、良い方策が見つかることを願いつつファログで紹介させていただきます。また修繕に関して思うのは、オリジナルの魅力にこだわって現状維持をめざす方向性と、必要な設備などを加えて建築を更新させるという二つの方向性をどのようにバランスさせるべきなのかという点です。大変貴重な建築ですので、今後も有効活用され生き続けて欲しいと願います。

2013/06/11
Category : NEWS
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自宅にお仏壇のある家はどれくらいあるのでしょうか?
核家族化が進み、どこか「実家の方にお墓はあるよ」という方が多いように思います。
今まで自分が設計をさせて頂いた家にも仏壇スペースを設けたことがありませんし、自分も今まで仏壇とは無縁でした。

3年程前に妻の実家に同居させてもらう様になって初めて仏壇のある家に住んでいます。
建設時の図面では老人室と記された和室を使わせてもらい、そこに仏壇スペースがあったのですが、収納を優先するために仏壇をリビングに移動してしまいました。
当初は、それなりの大きさなのでスペースがもったいないな、くらいに思っていました。
でも実際は義母が食膳にお供えをしたり、事あるごとに手を合わせたり、意外にも普段の生活サイクルの中で利用する頻度が高い事が分かりました。お仏壇は先祖を奉っており、住人の一人のようにふるまっているのです。現実にはいない人も家族として一緒に生活を送る。こう考えると、リビングで皆と毎日顔を合わせられて良かったのかな、と思っています。

最近は2世帯や2.5世帯など同居を前提とした住宅も増えている様です。
2〜3世代が同居をするのはその家を住み継いで行く事につながり、世代間の交流が生まれたり、住宅の長寿命化にもつながっていく良い流れだと思います。
そんな住宅には以前住んでいたおじいさん、おばあさんに手を合わせられるような場がリビングにあっても良いんじゃないか、仏壇のように形式張ってなくても、ちょっとした祈りの場が家族の団らんとともにあるのは幸せな事なんじゃないか、と思います。

近親の死去に際しこんな事を思いました。
仏壇は隅っこではなく、もう少し清々しい場所に移動したいなと思います、合掌。

2013/06/03
Category : NEWS
先日、佐賀に行った際に話題の武雄市図書館行って来ました。
民間の書店である蔦屋書店の母体「CCC カルチュア・コンビニエンス・クラブ」に運営を委託している事で、メディア等でも話題となっている図書館です。


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図書館としての機能以外に、書店、レンタルビデオなどTSUTAYAとしてのサービス、さらにはスターバックスコーヒーもあり、そしてそれらが非常に曖昧に繋がっている感じが今までの図書館の持つ堅さを取り除き、目的地としての図書館ではなく、いろいろな街の機能の中に図書館機能がうまく溶け込むことで、利用者の幅が広がる感じがあり非常に面白い図書館だと思いました。もちろんいいところだけでなく、さまざまな問題が持ち上がっているでしょうが、入館者が前年比で5倍、図書貸出数が前年比2.2倍という結果はすばらしいと思います。


このいろいろな機能が曖昧の繋がる感じに興味を持ちましたが、情報化が進み、物がバーチャルの世界で繋がる中、実社会での機能が単体で存在することが難しい世の中になってしまったように感じました。今までの図書館は、すごく象徴的に街に存在し、「本を借りに行く」「調べ物をしに行く」「勉強をしに行く」などはっきりした目的をもった人達が行く場所になっていて、インターネットでの検索機能が充実した現在では、家で目的の本を検索・予約して、図書館に受取に行くだけという利用法の方も多いのではないかと思います。自分もここ数年そんな図書館の使い方をしています・・・


しかし、すごく便利な一方で、目的以外の相乗効果的なものが薄くなってしまい、街のイベントや図書館と併設する歴史資料館やカルチャーセンターの情報があるのにも関わらず、目的を達成してしまうとすぐに図書館から出てしまい、あまり目に入ってこないという状況もあると思います。例えば、街にある書店などは、本を買いに行こうというはっきりした目的がなくても、買い物に来たついでのように、別の目的の中にうまく顔を出し、買うつもりではなかったけど、ちょっと立ち寄り買ってしまうというバターンもあるのではないでしょうか?ある調査では、書店で購入する人の8割の人が衝動買いだそうです。買う本を決めて本屋にいくのではなく、本屋でいろいろ見ているうちについ買ってしまう。どこまで信用できる情報かは分かりませんが、確かに自分の経験としてもこのようなケースが何度もあります。


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図書館と書店の大きな違いの一つに陳列方法があると思います。図書館の場合、分野ごとにラベル等に本が管理され、利用者だけでなく、管理する側の都合も陳列に反映されていると思いますが、書店の場合は、どちらかというと売れる本を前に出す、探しやすい場所に陳列するという風に、利益も重視しつつ、利用者側の視点のレイアウトがされていると思います。この武雄市図書館は、その書店としての陳列と図書館としての陳列に境界がはっきりなく、曖昧に切り替わる感じでした。書店エリアで最新号の雑誌や書籍をパラパラ見て移動していると、いつの間にか手にした本は図書館の貸出用の本だったり。この相乗効果を生む曖昧さが、カフェとしての飲食機能だけでなく、地域の歴史資料やカルチャーイベントの分野までうまいこと人の意識を繋いでいるような感覚で、買い物に来たり、ビデオを返しに来たはずなのに、本を借りて帰ってしまった、歴史資料を見て興味がわいた。という人がたくさんいるのではないかと思います。今まで、ドンと構えていた公共の施設が今まで通り目的地とて存在している状況から、人の行動を意識した人の通過点にうまく顔を出していく事は利用者にとっても、施設が果たすべき役目の一つとしても重要な事だと思いました。




さらに今回の旅行で立ち寄った唐津線「小城駅」。
駅舎は非常に歴史があり良い感じの駅でしたが、その駅の待合には小さな図書館?「おかえり文庫」という本棚があります。おそらく、本数の少ない線の為、電車の待ち時間にお読みくださいというものだと思いますが、これも駅の中にすごく曖昧に存在し、ちょっと早めに家を出て本を少し読むのも悪くないなと思ってしまうほどいい感じでした。

これはまさに人の行動を意識した通過点に書籍がうまく顔を出しているなと思います!


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都内でも駅に隣接して建っている役所や図書館はよくあります。しかし、確かに近くて便利なのですが、わざわざ行くという感覚は変わらず、これが例えば、武雄市図書館の委託方法のように、鉄道会社に運営を委託して、駅の中に図書館や区役所の機能の一部があったらもっと利用者が増え便利だと思います。もちろん、図書カードはパスモやスイカで。予約した本の受取も駅であれば本の移動も流通と直結しているので非常に便利です。
女性専用車両だけでなく、読書専用車両みたいのもあったら面白いですね!

自分は、会社の通勤に片道約1時間、往復2時間かかります。この時間を利用して本を読んだり、勉強したりと日常の中にあるこの2時間を自分の時間として有意義に使うよう考えています。確かに、通勤の時間の短い立地に家があれば、そんな便利なことはないですが、逆に一日2時間なりある一定の時間を自分の時間として利用できるリズムが作れれば、日常の楽しみも増えるだろうし、都心に集中する人口を少し分散出来るのではないかと思います。考え方の問題ですが少し都心から離れ落ち着いた環境に住みつつ自分の時間も作れるのはいいですよね!皆さん如何でしょうか?


それと以前の記事からの報告です。
4月22日のブログで「取り木の季節」で自宅のウンベラータの取り木の様子を記事にしました。
あれから、約一ヶ月経ち取り木した部分に巻いていた水苔にたくさんの根が絡まって来ましたので写真を掲載します!
根が生えてくれば後は枝を切って新しい土に植えかえれば取り木の完了です!




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