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RC住宅のリノベーション 内装材が取り払われた状況。

スケルトンとは、もともとは動物や人間の全体骨格をさす言葉だそうです。

建築では建物の構造躯体(くたい)のことです。新築であれば上棟時の、リノベーションであれば内装の仕上げを取り払った、床と柱と梁と屋根で構成された、まさに骨格の状態をさします。また、電気、ガス、水道等のライフラインの引き込みや外壁に設けられる開口部までをふくんだりします。
スケルトンに対してインフィルと呼ばれるのが内装の仕上げや水栓やトイレ等の設備機器で、使用者が普段手に触れたり使ったりする部分をいいます。

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床下や天井裏に隠れる配管配線は血管のようなもの。

スケルトン/インフィルという考え方は、集合住宅等を考えるときに、建物のインフラとなるスケルトン部分は耐久性をもたせ、インフィル部分は入居者の要望に応じて自由に設計できるようにすることで、建物の寿命を延ばしたり社会状況の変化に対応できるように考えられた設計手法です。
最近ではスケルトン賃貸というかたちで内装に関してはオーナーさんが自前で自由に設計できる賃貸住宅等も出てきています。
このSI住宅(スケルトン・インフィル住宅)という考え方はもとはヨーロッパで提唱され日本でも研究が進められて定着してきていますが、実は昔から身近にもあります。

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旧小池邸@藤沢市 1841年に棟上げ

日本の民家がそれで、基本的には床と柱と梁と屋根で構成され、雨戸、障子、襖で自由に部屋の間仕切りを変えることができるし、内装の仕上げである畳もふくめ、痛んだ部分だけを交換する事も可能です。階段ですら家具としてつくり、場所を変えてしまうこともできます。

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四季や天候の変化、人が集まったり、年を取っていったりすることに対応できる柔軟性があると思います。これから増えて行くであろうリノベーションの設計に際してはこの柔軟性をお手本にしつつ、現代の生活にあった住宅を考えて行きたいと思います。