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2013/07 記事一覧
2013/07/29
Category : NEWS
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先日、多摩川の上流を囲んでいる御岳渓谷に行ってきました!都内からでも近く日帰りで夏の緑を満喫できる地域です。青梅市にあるこの御岳渓谷の周辺には遊歩道が整備されていて最寄り駅からも行きやすくおすすめの田舎です。川ではカヌーが盛んでハイキングも最高な渓谷なのですが、今回は残念ながら遊びに行ったわけではありません。

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じつは、友人たちが開業準備をしているカフェギャラリーのお手伝いでした。遊歩道を歩く人たちのためのカフェや地元の人たちとの交流を生むための拠点づくり。商売としては大きく儲かる話ではなさそうですが、田舎にこれまで無かった魅力的なコミュニティが生まれることを期待しているようです。すでに陶芸家や建築家、音楽家や田舎マニアのオセアニア人など一癖ありそうな人種が集まってきていて、個々のアイデアを元にした場所作りが行われています。

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都内の賃貸物件とは違って賃料当たりの面積が広く、物件オーナーの理解もあるため、懐の深い空間が実現しそう!そして窓から望む山には人家が見えず、最高の立地です!ただ気がかりなことがあるとすれば、それは、ローコストなセルフビルドであること。〆切のあまい仕事の終わりはどこにあるのか、完成はいったいいつになるのやら。。。

2013/07/23
Category : NEWS
日頃の運動不足解消のため、たまに自宅から最寄りの駅までを遠回りします。
普段20分かかるところを1時間かける散歩コースです。
海まで出て相模湾を眺めるのがポイントです。
平塚の碁盤目状の道を南に向かえば、どこからでも海に行き当たります。

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今日は歩道橋から海を確認してから向かうルート。
海岸道路を渡ると、どーんと太平洋に正対します。

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夏の時期はなかなか見えませんが、正面に大島、左手に房総、右手に伊豆、さらに振り返ると富士山が見えます。まず、ここでズームアウトするように自分が少し小さくなった感覚になります。

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海岸線に出て砂浜をざくざく歩きます。普段アスファルトやコンクリートの舗装を歩いているのとは違って、自分の体重分の沈み込みやバランスの取り方を再確認します。

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砂や波の造形を眺めたり、海の色、風の強さ、雲の具合をみながらざくざく歩きます。

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そのときの状況によって海、空、鳥が表情を変えるのが楽しみです。
20分程砂地を歩くとはしけのようなボードウォークにたどり着きます。
バスケや、ランニング、ビーチバレーをやる人々をちょっと観察して海岸通へと戻り、駅に向かいます。

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この散歩コースで感じるのは、四季の移り変わりというよりそのときそのときの天候の変化でしょうか。気温、湿度、風が様々に景色を変化させたり、鳥たちがざわついたり、全くいなかったり。また、砂地を歩く事でいつもより歩く動作に集中します。
普段気に留めなくなりがちな身体感覚を確かめる、なかなか良い散歩コースです。
次回は裸足で砂の熱さや水の冷たさも感じて歩いてみようと思います。


2013/07/17
Category : NEWS
4月に「100%LIFE」というウェブマガジで「下馬の家」が取り上げられましたが、今回は「与野の家」と「パン焼き小屋kanon」が取材を受けました。切り口は、「家、庭、食、遊び、基本はすべて“自然”」。お施主様のこだわりや生活ぶりが垣間見える記事になっておりますので是非ご覧になってください。

http://100life.jp/feature/8366/

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2013/07/16
Category : NEWS
前回6/24のブログで、「築古中古マンションを買って部分又はフルリノベーション」を検討される際の話を少し書きました。その中で、建物の内部だけでなく、自分では勝手に手を付けられない周辺環境や共用部もしっかり見てほしいという話をしました。
今回はこの続きとして、建物の内部での注意点の話をしたいと思います。

まず、大きく分けると見るポイントには、「目に見える部分」と「目に見えない部分」があります。「目に見える部分」は実際に目視で汚れの程度や痛み具合、作動を確認出来る箇所です。これに対して「目に見えない部分」は、壁の中だったり、床の下だったり表面的には判断が難しい部分です。そして、この「目に見えない部分」のチェックをおろそかにして表層的な部分のみで判断してしまうと後で大きな問題となるケースがありますので、その部分を重点的にお話し出来ればと思います。

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目的としてリノベーションを前提に物件を探している場合は、壁の仕上げを塗装にするのか左官にするのか予算を抑えてクロスにするのか選択肢はたくさんありますが、現地の状況でこの仕上げは出来ないとかいとう事は殆どありません。仕上げにあわせて下地の処理の工程が違うだけです。しかし、床に関してはそうは行きません。特に改装で多いのが現状がカーペットや畳で、すべてフローリングに変更したいという場合です。私たちの事例の中で多いのが床に無垢のフローリングを貼る場合ですが、無垢のフローリングの良い所は、表面の薄い層のみ木が貼ってある複合フローリングと違い肌触りやにおいが良く、調湿効果もある所です。また、時間と共に程よく味が出る点や汚れや傷もヤスリを掛けることで簡単にメンテナンスも出来る為、自分達もお勧めしている自然素材の一つでもあります。

しかし、マンションの住人とのトラブルで一番多いのが、上下階での音の問題で、現在では殆どのマンションの管理規約の中に、床のフローリング工事を行う場合、床の仕様に制限を設けられています。具体的には「LL-45」「LL-40」以上など床の仕様に遮音等級のとれた構造にする事が求められますが、この「LL-45、40」という基準をクリアするためには、実際貼るフローリングの性能だけでなく、床の下にあるコンクリートのスラブ厚まで含めた性能が求められるからです。よくマンションで使われている一般的な遮音の複合フローリングの場合、フローリングの裏にクッション性のあるスポンジのようなものが貼られていて、ぱっと見にはこのスポンジだけで遮音が出来ていると思う方もいると思います。しかし、このような商品には、専門の機関で試験をして遮音性能があることを証明する試験データが付いていますが、このデータの中に、試験の条件としてコンクリートのスラブ厚や下地の厚み・構造が書いてある為、それ以下のスラブ厚や構造でその製品を貼った場合には基準を満たす結果は得られないという事になります。このコンクリートのスラブ厚がいくつかという判断は内覧の「目に見える部分」では無いため、実際フローリングを貼る事を前提に物件を探されている方には、必ず不動産屋さんに確認して頂きたいポイントです。

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では、どのくらいのスラブ厚が必要なのかという事になりますが、今まで使った事のある又は出回っている遮音のフローリングや遮音マットの試験データの条件でコンクリートのスラブ厚が150mm未満というものは見たことがありません。150mm以上あれば「LL-45、40」をクリアする商品はある程度ありますので、フローリングという選択ができるマンションで可能性が高いです。特に、築30年、40年というマンションでは完成当時の標準仕様がカーペットのケースが多く、フローリングを想定していない為、スラブ厚が100mm、120mmという物件が多くあります。物件ご購入前であればまだアドバイスも出来るのですが、ご購入されてリノベーションのご相談にこられる方で、調べてみるとスラブが薄く、希望していた無垢のフローリングを断念された方もいらっしゃいますので、この点は是非物件を検討する際の一つの重要なポイントにして頂ければと思います。

また、もう一点注意して頂きたいのは設けられている遮音等級の種類です。現在基準となっている遮音等級には「LL-○○」と「LH-○○」という2種類があり、

「LL-○○」は、スプーンを落としたりした時の音で「軽量衝撃音」
「LH-○○」は、足音や飛び跳ねた時の音で「重量衝撃音」

をがあります。
前者の「軽量衝撃音(LL)」であれば先ほどお話ししたコンクリートのスラブ厚が150mm以上あれば、対応した製品はありますが、後者の「重量衝撃音(LH)」に関しては、コンクリートのスラブ厚、言い換えるとスラブの重さで音が伝わりにくくなる種類の音なので、スラブの上にスポンジのような軽い物を増やしてもあまり改善されず、スラブの厚み増したりして重くしないと性能を出せないと言われています。実際、構造計算されて建てられている建物スラブを後で厚くするという事は難しい為、マンションの規約で求められている等級は「LL」なのか「LH」なのか、また、「LL」や「LH」のような基準が出来る前の表現として「L-○○」という二つの意味を含んだ表現もありますので、この場合はどちらを満たせばよいのか御確認頂いた方が良いと思います。

そして、基準を満たしているからと言って下の住人の事を考えずに生活する事は良くありません。基準を満たした床であっても、カーペットとフローリングでは物を落としたり、椅子を引きずったりする事の響き方は全く違いますので、最低限の基準を満たしただけであり、下の階の方への配慮を忘れずに生活する事が重要だと思います。

今回お話しした、コンクリートのスラブ厚に関しては、是非物件をご検討する段階から御確認して頂ければと思いますが、
もし、いろいろな基準があり判断が難しい場合やどのように確認すればよいのか分からない方もいらっしゃるかと思いますので、お気軽にご相談ください。


2013/07/08
Category : NEWS
関東甲信地方も梅雨明けとなりいよいよ本格的な夏の始まりです。暑さが苦手な方も得意な方もいらっしゃるとは思いますが、折角ですから夏ならではの雰囲気を存分に楽しみたいですよね。先日友人に誘われてお邪魔した集まりが一足先に「日本の夏」を感じさせる素敵な食事会でしたのでご紹介します。東京湾の屋形船と日本家屋のお庭で行ったBBQなのですが、どちらも「窓際」の魅力がとても素晴らしいものでした。


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まずは、夕暮れの湾岸の街中を波にゆられながらのんびりと進む屋形船。

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室内は旅館のいわゆる宴会場なのでありきたりなのですが、窓の向こうが水面であることが非日常的。そのギャップに興奮してしまいます。さらに窓を開けると、風がやってきて波を切る音が聞こえてきます。そして街の気配を肌で感じます。ここでの「窓際」体験は他の建築ではちょっと味わうことができないのではないでしょうか。素晴らしいです。

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昼間は威圧的で鬱陶しい高層建築も星の出ない東京の夜空では、魅力的な輝きを放ちます。都市の夜景の中、浴衣で屋台船に改造された漁船に乗り込みお酒をいただくという体験はまさに「日本の夏」というか「東京の夏」でしょうか。船の上で花火見物もできるようですので欲張りな方は予約に挑戦してみてはいかがでしょうか。


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つぎは代わって、昼間のBBQです。炎天下のお昼時、庭を覆い尽くすように葉を広げた樹木が日光を程よく遮ってくれます。

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木漏れ日の中で、竹串にまとめられた野菜と肉と茸をひたすら炭火焼きします。

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印象的だったのがこちらの「窓際」写真。庭で行うBBQの下ごしらえを台所で行い、庭に持って行こうと何とはなしに居間のローテーブルに食材を並べたところ、突然、光り輝く美しい「日本の夏」が目の前に現れました。使い込まれて深い色味になった座卓や床の木肌に庭の緑が写り込み、葉っぱに照り返された日光が食材を照らしています。庭で行われたBBQはもちろん美味しかったのですが、築50年の日本家屋が用意するこのようなちょっとしたシーンが光に満ちていて、忘れることができそうもありません。


屋台船と庭。どちらも「日本の夏」と言われて思い浮かんでくる風景ではないでしょうか。そのようなシーンの中で「窓際」の心地よさはとても重要です。窓のこちらと向こうは異なる領域ですが、私達は常に一体的な空間として感じています。建物内部のデザインだけで完結させてしまうのでは無くて、外の環境とどのように連続すると魅力的な「窓際」となるのか。今後の住宅設計に活かせるヒントがここにあるように思います。



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2013/07/01
Category : NEWS
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RC住宅のリノベーション 内装材が取り払われた状況。

スケルトンとは、もともとは動物や人間の全体骨格をさす言葉だそうです。

建築では建物の構造躯体(くたい)のことです。新築であれば上棟時の、リノベーションであれば内装の仕上げを取り払った、床と柱と梁と屋根で構成された、まさに骨格の状態をさします。また、電気、ガス、水道等のライフラインの引き込みや外壁に設けられる開口部までをふくんだりします。
スケルトンに対してインフィルと呼ばれるのが内装の仕上げや水栓やトイレ等の設備機器で、使用者が普段手に触れたり使ったりする部分をいいます。

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床下や天井裏に隠れる配管配線は血管のようなもの。

スケルトン/インフィルという考え方は、集合住宅等を考えるときに、建物のインフラとなるスケルトン部分は耐久性をもたせ、インフィル部分は入居者の要望に応じて自由に設計できるようにすることで、建物の寿命を延ばしたり社会状況の変化に対応できるように考えられた設計手法です。
最近ではスケルトン賃貸というかたちで内装に関してはオーナーさんが自前で自由に設計できる賃貸住宅等も出てきています。
このSI住宅(スケルトン・インフィル住宅)という考え方はもとはヨーロッパで提唱され日本でも研究が進められて定着してきていますが、実は昔から身近にもあります。

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旧小池邸@藤沢市 1841年に棟上げ

日本の民家がそれで、基本的には床と柱と梁と屋根で構成され、雨戸、障子、襖で自由に部屋の間仕切りを変えることができるし、内装の仕上げである畳もふくめ、痛んだ部分だけを交換する事も可能です。階段ですら家具としてつくり、場所を変えてしまうこともできます。

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四季や天候の変化、人が集まったり、年を取っていったりすることに対応できる柔軟性があると思います。これから増えて行くであろうリノベーションの設計に際してはこの柔軟性をお手本にしつつ、現代の生活にあった住宅を考えて行きたいと思います。