先日打合せからの帰り道、銀座と丸の内でちょっと気になる外壁を見つけましたので、ご紹介いたします。

20131002-IMG_2626.jpg
まずは、松屋銀座のルイ・ヴィトン。モノグラム柄やダミエ柄をモチーフにしたようなパターンでとても美しい!

20131002-IMG_2627.jpg
少し遠くから見ていて、照明のにじみ方にどうも普通じゃない工夫がありそうだなーと思ったので、近くへ寄って確認してみたところ、やはりもの凄く作り込まれた複雑な造形となっていて、驚きました。実は表面がかなり立体的になっているのです。柔らかな3次曲面が薄い皮膜の隙間の奧へと滑り込むようなレリーフとなっていて、そこに照明が仕込まれ、その光の効果によって、はっきりとしたエッジと柔らかなにじみを創り出していたのでした。外装デザインの場合、わずかな厚みの中でしかデザインすることができないのですが、ここまで精度を上げて奥行きをつくれるとはもの凄いことです。

20131002-IMG_2631.jpg
そして、丸の内のKITTE(キッテ)。旧東京中央郵便局の局舎を一部保存・再生した建築です。建築の外形とタイルの割付が一切破綻なく制御されていて、こちらも驚きの建築です。

20131002-IMG_2629.jpg
特に外観のコーナー部分が素晴らしい!角が丸みを帯びているのですが、この丸みに合わせてタイルが貼られています。一見すると馴染んでいるので当然なことのように見えるのですが、おそらくこのタイル、この部分のためだけに制作された特注品です。どれだけの試作品をボツにして、この限定タイルが出来上がったのでしょうか。住宅のような小さな規模ではなかなかタイルを特注することができないので、このような仕上げが実現することにため息がでてしまいます。

それぞれの建築が、エレガントな銀座らしさやシックな丸の内らしさを外観のデザインで体現していて、他にはないその街並み独自の雰囲気づくりに貢献しています。とても素晴らしいと感じました。私たちのデザインしている住宅のような小さな建築であっても、素晴らしい街並みづくりにしっかりと貢献していきたいと改めて感じました。