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2013/10 記事一覧
2013/10/30
Category : NEWS
ファロデザインでは、住宅新築工事・リノベーション・店舗改修など様々な工事を行っています。工事には、大工さん、塗装屋さん、設備屋さん、家具屋さん、建具屋さんなどいろいろな職人さんが携わり、自分達が描く図面やイメージを元に打ち合わせを重ねる事で空間が出来上がって行きます。なので、空間の仕上げの善し悪しや図面では表現出来ない部分の処理など、こうした実際に作業をしてくれる職人さんとのコミュニケーションや信頼関係によって良くなることもあれば悪い方向に進むこともあり、実は設計以上に重要な部分だったりします。

そんな職人さんの中で、リノベーションや改修工事の際によくお願いする大工さん、渡部住建の渡部さんを今回紹介します。

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渡部さんと最初にお仕事をさせてもらったのは、FAROが出来る前なのでもう10年以上のお付き合いになります。大工さんとしてだけでなく、現場の進行をコントロールする監督さんでもあるので、各職人さん間の日程調整や取り合いの調整などいろいろな部分に気を配り完成まで現場を見届けてくれます。非常に器用な一面もあれば、不器用な一面も・・・渡部さんとのこれまでの現場では、順調に進む時もあれば、調整がうまく行かず最後バタバタとしてしまうこともあり、何度もハラハラさせられた事があります・・・しかし、最終的にはしっかりまとめてくれお施主さんに喜んでもらえる空間に仕上げてくれる。終わってみると失敗談や大変だった事もすべて笑い話にして、お施主さんが喜んでくれる事を生き甲斐にしている姿は自分達の日々の活動と同じだなと思います。ただ図面に線で描いた事がすべてではなく、作る人の特徴や良さなどもできあがる空間には現れてくるのが面白いと現場が終わる度に感じています。

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余談ですが、
渡部さんの自宅は茅ヶ崎にあり、よく庭でのバーベキューに誘ってくれます。現場で余った材料をうまく利用してテーベルやベンチを作ったり材料の無駄にしない姿にも関心させられますが、一番関心したのは、玄関の脇にある道具や材料を入れておく自作の小屋です。

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渡部さんには2人の娘さんがいるのですが、娘さん達の為にと非常にかわいらしい小屋を作っています。漆喰の隙間からレンガが見える所やRのかかった窓。非常に芸が細かいです。

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さらに窓と思っていた木製の扉を開けると・・・窓越しに外を眺めるプーさんが・・・窓じゃないんだ・・・と思いつつも絵心もあり非常に微笑ましい仕掛けなのです。


2013/10/25
Category : NEWS
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寒くなって参りました。暖かいものを食べて温まりたくなる今日この頃、そんなときはおでんが恋しくなります。そんなことで事務所近くの御茶ノ水にある美味しいおでん屋さんに行ってきました。「こなから」です。

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珍しいおでん種が豊富でそのひとつ、ほんのり黄色味がかったコンニャク。実は卵黄を混ぜ込んだ自家製だそうで芋らしいサクサク感が嬉しい一品です。おとなりは湯葉。

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色々なおでん種の相性をあれこれ想像しながら、注文をいくつか一緒にするのが楽しいのですけれど、今回の半片と木耳という素朴な組み合わせがとってもよかったです。ホロホロとした触感が優しい半片と、それとは対照的なコリコリとした歯応えが楽しい木耳。色味も対照的なこの二品、その相性は抜群です。

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定番の昆布と大根、それから白ずいきも見逃せません。

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そして、かきおでん!見た目も美しくリッチな味わいです。

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それから、おでんの鍋といえば食材を色鮮やかに保つ効果があると言われる銅製が一般的ですが、「こなから」の銅鍋はひょうたん型のとても立派なもので、こちらも必見です。こんな特注おでん鍋のある住宅なんていうのも楽しそう!?


2013/10/17
Category : NEWS
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連休に三浦半島秋谷に行きました。

帰りがけに、なにげなく立ち寄った「しおさい公園」がなかなか気持ちのよい場所でした。
葉山御用邸の北側にあり、もともとは御用邸の付属邸があった敷地だそうです。
全体は回遊できる日本庭園として造られており、手入れもきれいにされています。

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一周しても30分かからない程の小さな公園ではありますが、中には滝や、池があり、海際には立派な黒松林があり、展望台、茶屋、休憩所、さらには地元の漁具や海洋生物を展示した小さな博物館まであり、気がつけば2時間以上過ごしていました。

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展望台からは一色海岸が見渡せて、(電線がちょっと残念ですが)ぼーっと眺めていたところ、カップルらしき旅行者の方が
「ここから海にはでれないんですかね?」
「出られない様ですよ」と答えると
「えー、参ったな。」と困った様子でなにやら相談していました。
確かに、せっかく三浦に来たならば砂利浜に出たいのが人情ですが、ここでは海に出られません。なにせ「しおさい公園」なんですから、静かな公園で耳を澄ますと聞こえてくる「しおさい」を楽しむ場所です。
いまや海水浴のみならずサーフィンやカヤックを楽しむ人で一年中海岸は賑わっています。海で十分遊んだ後に、そうした喧噪を静かな公園から眺めてクールダウンするのに最適な場所でした。

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芝生の広場もあったので次回はお弁当持参でゆっくりしたいと思います。

追記
台風26号の影響で相模湾の大事な景観の一つである大島が甚大な被害を受けました。
被災された方、現在も救助にあたっている方々、がんばってください!

2013/10/09
Category : NEWS
日中はまだ寒さを感じるほどではありませんが、朝夕はだいぶ寒くなってきましたね。
今日はほとんどの家に普通に付いていて何となく使っているカーテンの話をしようと思います。

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お施主様と打合せをしていていつも後回しになりがちな部分の一つが窓につけるカーテンの話だったりしますが、生活をする上ではプライバシーや遮光も含め意外と重要な部分です。建築の竣工写真などで窓際がすっきり大きな開口部が強調されている写真などもありますが、よくみるとカーテンレールやブラインドなど生活時は付いているものがなかったりします。当然建築写真は空間の質や特徴を説明するものなのでインテリアの小物がごちゃごちゃ入っている必要はないのですが、住む人にとっては非常に重要な要素で実際付けてみるとせっかくこだわったきれいな開口部がカーテンを付けた瞬間に普通の窓にしか見えない・・・という事は良くあります。選択肢としてはカーテン以外にもブラインドやロールスクリーンなどプライバシーや遮光を目的としたものはたくさんあるのですが、例えばカーテンの為に付けるカーテンレールが気になったり、ブラインドやロールスクリーンの為の機構もあまりすっきりした物ではなく、それらを隠すためにカーテンボックスを付けたりして余計大げさな収まりになったりします。

そんな悩ましい開口部のアイテムですが、ここで自分が実験的に試してみたカーテンの収まりを紹介します。

収まりといっていもそんなにたいした物ではないのですが、自分が気にしたポイントは、

1:カーテンが開いている時に、レールなどカーテンを付ける為のパーツが目立たない。
2:閉めたときにはフラットになりなるべく壁と一体化させたい。
3:ホームセンターなどで材料が手に入り、自分で施工できる。
などです。

これらを意識しながら試してみたのが、ホームセンターで売っている3mm位のワイヤーです。壁と壁に間にピーンと張ったワイヤーを付けるだけ。今回の場合は壁がコンクリートだったのでコンクリート用のアンカーで止めていますが、壁側にしっかり固定出来る下地があれば簡単に取り付ける事ができ、長さの調整可能なフックを付けることでワイヤーの張り具合も調整できます。

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細いワイヤーなのでカーテンレールに比べればすっきりしました。
次の問題はどのようにカーテンを付けるかです。一般的なカーテンレールであればレールにリングがついていてカーテン側のフックを引っかけるという方法をとりますが、ワイヤーだけなのでリングはありません。木製の洗濯ばさみなどで布を引っかける方法もありますが、洗濯ばさみがいかにも止めてますよ!という感じもいまいちなので、すごく単純に考え布を布団を干す要領で掛けるだけという方法を採用しました。選択した布は一般にカーテンメーカーで扱っている薄手のシンプルなレース生地で、日暮里の問屋さんで幅は製品そのものの幅3m、長さはワイヤーから床までの長さを2倍して50cmくらい余裕もみて購入しました。

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掛けてみて思いましたが、一枚では透けすぎてしまうレースが微妙な隙間をもって2重構造のようになることで、光の拡散具合が一枚の時よりも柔らかくいい感じになりました。

一般的には冬、窓ガラスからの冷気を防ぐ為に厚手のカーテンを付けたりしますが、これがかえって結露の原因になったもします。
効果はどのくらいあるかわかりませんが、レース自体は通気性がいいのでこの2重構造が結露にも効果があればなおいいなと思っております。

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ちなみにいつもは窓の前に育てている植物達をたくさん置いているので、これがカーテン代わりになり、以外とカーテンがなくてもいいかな?とも思っております。こちらもベランダの植物と室内の植物の2重構造になってます。

これからも、少しつづ実際試して見たディテールなどの紹介もしていければと思います。

2013/10/02
Category : NEWS
先日打合せからの帰り道、銀座と丸の内でちょっと気になる外壁を見つけましたので、ご紹介いたします。

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まずは、松屋銀座のルイ・ヴィトン。モノグラム柄やダミエ柄をモチーフにしたようなパターンでとても美しい!

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少し遠くから見ていて、照明のにじみ方にどうも普通じゃない工夫がありそうだなーと思ったので、近くへ寄って確認してみたところ、やはりもの凄く作り込まれた複雑な造形となっていて、驚きました。実は表面がかなり立体的になっているのです。柔らかな3次曲面が薄い皮膜の隙間の奧へと滑り込むようなレリーフとなっていて、そこに照明が仕込まれ、その光の効果によって、はっきりとしたエッジと柔らかなにじみを創り出していたのでした。外装デザインの場合、わずかな厚みの中でしかデザインすることができないのですが、ここまで精度を上げて奥行きをつくれるとはもの凄いことです。

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そして、丸の内のKITTE(キッテ)。旧東京中央郵便局の局舎を一部保存・再生した建築です。建築の外形とタイルの割付が一切破綻なく制御されていて、こちらも驚きの建築です。

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特に外観のコーナー部分が素晴らしい!角が丸みを帯びているのですが、この丸みに合わせてタイルが貼られています。一見すると馴染んでいるので当然なことのように見えるのですが、おそらくこのタイル、この部分のためだけに制作された特注品です。どれだけの試作品をボツにして、この限定タイルが出来上がったのでしょうか。住宅のような小さな規模ではなかなかタイルを特注することができないので、このような仕上げが実現することにため息がでてしまいます。

それぞれの建築が、エレガントな銀座らしさやシックな丸の内らしさを外観のデザインで体現していて、他にはないその街並み独自の雰囲気づくりに貢献しています。とても素晴らしいと感じました。私たちのデザインしている住宅のような小さな建築であっても、素晴らしい街並みづくりにしっかりと貢献していきたいと改めて感じました。