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2020年開催のオリンピックに合わせて、江戸城の天守を再建しようというニュースがありました。
NPO法人の「江戸城天守を再建する会」が再建にかかる費用、経済効果を調査した結果を公表し、ニュースになっていた様です。
大まかには350億円の再建費用で1000億円以上の経済効果が得られるというものです。
東京の伝統的なシンボルとして観光の軸となるような施設にし、年間500万人の来場者を見込んでいます。建物は伝統木造工法で地下1階地上5階の高さ58mほど。木造としては日本最高の高さになりそうです。

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現在残っている天守台(石垣の部分)。実際建つとなると、この約6倍の高さになります。

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見晴らしも大分良くなるでしょう。

建築的には木造の技術の進歩で、世界的にも高層にチャレンジする建物も出てきているなかで日本の伝統技術の再評価につながりそうで面白そうではあります。いっその事内部は床を造らずに5層分の吹き抜けの軸組を見せるだけの方が迫力があって良いかも、2重螺旋の階段だけがあって展望するためだけの建物だったりすると美しいんじゃないか、などと妄想してしまいます。

しかし今の東御苑の公園的な役割が好きなものとしては、500万人の利用客、1300円の入場料はやはりピンときません。
現在、天守台しか残っていないのも江戸時代の大火事で焼失した際に10万人ともいわれる被災者をだした江戸の町の復興を優先させるため、天守台までは再建したものの本体は断念した経緯があるからです。
今なお被災や復興の問題が山積みの現状では天守台だけが残っているこの状態を教訓として、手をつけない方が良いのかなと思います。

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御苑はちらほらと紅葉し始めたなか、ツワブキの黄色がきれいです。